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Web 問診票プロジェクト

プロジェクト概要

このプロジェクトは歯科医院向けに GoogleForms のフォーム作成画面のような問診票の作成機能を提供し、予約時に患者さんのメールアドレス(または SMS やネイティブアプリ「私の歯医者さん」)を通じて問診票を送付できるサービス

人数

フロントエンドエンジニア 2 名(自分を含む)、バックエンドエンジニア 2 名、プロダクトオーナー 1 名 フロントエンドを担当した。

使用技術

Amplify, Apollo, GraphQL, graphql-codegen, TypeScript, React, ContextAPI + useReducer, emotion

課題

コロナ禍という状況の中で、歯科医院の方から「来院前に事前に直近の海外への渡航がないか、体調は十分良好で熱はないか」などを知っておきたいというお声を多くいただいた。このプロジェクトは、新型コロナウィルスという困難な状況を逆にビジネスチャンスに変えるべく、素早いスピードでリリースすることが求められた。

取り組み

そもそもエンジニアとしてキャリアをスタートさせたばかりであったので、右も左もわからず苦戦を強いられた。特に GraphQL や Apollo については、書いたことはなかった。社内に詳しい人もいなかったので、まずは公式のドキュメントを読むところから始めた。Apollo の Cache の仕組みなどはとりわけ理解が難しかった。しかし、通勤時間なども利用してネット上にある情報を入念に調べることでなんとか把握することができた。プロジェクト全体を振り返って、未経験にしてはかなり挑戦的な技術スタックのプロジェクトではあったもの、技術への好奇心と勤勉さで乗り越えることができたと思う。

ユーザーサービスプロジェクト

プロジェクト概要

歯科医院の経営者がシステム上でスタッフの権限管理をできるようにするプロジェクトである。

人数

フロントエンドエンジニア 1 名(自分を含む)、バックエンドエンジニア 1 名、デザイナー 1 名、スクラムマスター 1 名、プロダクトオーナー 1 名 フロントエンドを担当した。

課題

B 型肝炎など歯科医院での治療行為を通して感染する恐れのある病気がある。患者さんがそうした病気を持っている場合には、来院前に必ず徹底して感染対策を行う必要がある。そのためストランザの予約システムは、患者の病歴という高度な医療情報を持っている。このような背景があり、デリケートな情報を含むデータを歯科医院の誰もが見れるというのは予てより問題だった。さらに、ISO の認証を得るためにも、権限管理の機能を実装することが急務だった。

また一方には、同様のシステムを作っている他社と比較して、ストランザのシステムは機能が多いものの使い勝手が悪いという声もあった。

取り組み

UI を伸ばすために新たにデザイナーの方が採用され、デザインチームが発足したばかりだった。社内的にデザインの文化が未成熟であり、私自身もデザイナーさんと一緒にお仕事をさせてもらうのははじめての経験だった。洗練された UI を短期間に実装しなければならない事情があったため、MaterialUI という UI ライブラリの導入を提案した。デザインチームとエンジニアチームは material-design という一つの共通した原則を持つことで連携が容易になった。さらに UI の改善プロセスについてデザイナーさんとお互いに協議する中で、デザインチームが Abstract+Overflow でデザインを伝え、エンジニアが Storybook+chromatic で継続的にデザインレビューを反映&改善していくという環境を確立することができた。プロジェクトを通して、デザインと開発がお互いに歩みを進めて良い UI を実装できたと感じている。

© 2021 by Takeshi Inoue.